【オアフ島】もっと好きになる! 美味しく、楽しく、体験するハワイ
2023.08.29「今年こそは、ハワイへ!」と思い描いていらっしゃる方も多いことだろう。
眩しい太陽、心地よい風、「ALOHA!」と優しく微笑む人々――。
ハワイはこれまでも、これからも、変わることなく訪れる者を温かく迎えてくれる。


「アロハ アイナ」 大地の恵みが教えてくれること
訪れた土地に対して、思いやりをもって旅する人のことを、ハワイでは「ポノトラベラー」と呼んでいるそうだ。ポノはハワイ語で「調和、正す」という意味があり、ひとりひとりがハワイの自然環境や特有の文化を尊重して行動すると、ハワイの美しさは未来へと受け継がれていく。
ポノトラベラーへの第一歩は、ハワイを楽しく体験すること。自然への愛情溢れる人々との出会いが待っているはずだ。

カフクファームズの入口。ここからワクワク体験がスタート。
ワイキキから車でオアフ島を北上すること約1時間。ノースショアと呼ばれるエリアにある「カフクファームズ」に到着した。広大な敷地にはアップルバナナ、パパイヤ、ナス、ルアウリーフなどが栽培されていて、その農地を巡るグランドツアーが行われているのだ。



(左)カフェメニューで人気のパパイヤ。皮はコンポストで堆肥に。(中央)手際よくナスを収穫するジュダ・ラムさん。(右)1970年代まで、この近辺一帯はサトウキビ畑が広がっていたという。
(上)カフェメニューで人気のパパイヤ。皮はコンポストで堆肥に。(左)手際よくナスを収穫するジュダ・ラムさん。(右)1970年代まで、この近辺一帯はサトウキビ畑が広がっていたという。
「家族経営を受け継いで、私の代で4代目なんですよ」と話してくれたのはカイリー・マツダ・ラムさん。初代のルーツは、熊本県と福岡県からマツダ家とフクヤマ家が農業を志してハワイに移住した100年以上前に遡るという。その思いをカイリーさんたちで、今につないでいるのだ。

カイリーさんとジュダさん夫婦。溢れんばかりのアロハスピリットで、訪れる人々を温かく迎えてくれる。
「さあ、ツアーが始まるから、ワゴンに乗って」
牽引するトラクターの運転席にはジュダさんの姿があった。
「バナナやパパイヤが育つ様子を見る機会はなかなかないでしょう。楽しく体験できる場所、それが私たちの農場なんです」

ジャングルに迷い込んだような気分を楽しめるバナナの木のトンネル。

ツアー参加者にはアップルバナナが配られ、畑を眺めながら試食タイム。

たわわに実ったアップルバナナ。グランドツアーは、金・土・日曜/13:00〜約1時間。大人/50ドル、子ども(5〜12歳)/40ドル。
参加者を乗せたワゴンはゆっくりと進みはじめ、まずはアップルバナナの畑に到着。試食用のバナナが配られたので、ワゴンに乗り合わせた参加者とともに遠足気分で頬張ってみる。ほんのりとリンゴの香りが漂い、もちもちとした食感。このバナナを使ったスムージーはカフェで楽しむことができる。

規格外の農作物を利用したメニューを美味しく食べてもらいたいと設けられたカフェ。
農場に併設されているカフェは、13年前からスタートした。
「農産物は、傷があったり、歪んでいると売れません。だから、それらを捨てないで利用するためにカフェを作ろうと考えたんです。形が悪くても、スムージーやサラダにすればフレッシュな状態で食べてもらえるでしょう。そして、食べ物を大事にすることを、参加者の皆さんにも学んでもらいたいと思っています」とカイリーさん。

フレッシュスムージー(左から)トロピ-ケール、ハウピア・パイナップル、パパイヤパワー/各6.50ドル。

1番人気のパパイヤとアイスクリーム/5.25ドル。
カフェの生ごみは、コンポストへ。畑から出る木の枝も細かく刻み入れ、堆肥にしてまた作物を育てる循環型農業に取り組んでいるそうだ。
「農業従事者として、心から大地に感謝しています。それを言葉にするとしたら、『アロハ アイナ』。ファームを訪れる人々にもこの思いを伝えていきたいと思っています」(カイリーさん)
KAHUKU FARMS
- 56-800 Kamehameha Hwy, Kahuku
- 営業時間 11:00〜16:00
- 火・水曜休み
- http://www.kahukufarms.com
Youtube動画
ミツバチからのプレゼント、小粋なハチミツ酒

ハチミツ酒をつくる養蜂場「MĀNOA HONEY & MEAD」。
オアフ島の中心付近に位置するワヒアワに、「マノア・ハニー & ミード」という養蜂場があり、試飲付き養蜂の見学ツアーを行っている。試飲できるのは、珍しいハチミツ酒「ミード」。ハチミツに水と酵母を入れて発酵させる古代から飲まれていたと伝えられる酒で、これを日本人がつくっているのだ。