当選倍率は約160倍! 大盛況「JALカード 航空教室 羽田」のagora plus閲覧者限定企画の内容とは......?
2024.04.15今年の2月23日に、羽田の整備地区エリアにてagora plus閲覧者限定の「JALカード航空教室 羽田」を開催しました。募集人数80名のところ、160倍近くの応募者が殺到!今回のためだけに用意した特別プログラムとは――? 当日の様子を編集部がリポートします。
第2格納庫見学の様子。
JALカード取締役の山口俊治。
2月23日に開催された「JALカード 航空教室 羽田」。13時半に開講すると、まずはJALカード取締役の山口俊治から皆さまにご挨拶。「寒い中、お越しくださりありがとうございます。今日のために、社員がチーム一丸となって作り上げた航空教室ですので、自信をもってお届けします」。当日は気温3℃と寒いこともあり、参加者にはカイロが配られました。
本サイトの人気連載「コックピット日記」の機長2名が登場!
いよいよ、一つ目のプログラム「パイロットの講話」がスタート。今回は特別にagora plusの人気連載「コックピット日記」でおなじみの鈴木学機長と難波誠機長が登壇しました。「子どもの『将来なりたい職業ランキング』で、YouTuberよりもパイロットが上位になるよう、今日は魅力的な仕事であることをお伝えできたら」と鈴木機長が話すと、会場が和むシーンも。
鈴木 学
1972年生まれ。1997年入社。マクドネル・ダグラスMD90型機を経て、ボーイング767型機で機長に昇格。埼玉県出身。
難波 誠
1974年生まれ。2000年入社。ボーイング747型機、ボーイング737型機、ボーイング777型機を経て、ボーイング737型機で機長に昇格。千葉県出身。
機長2名による講話では、パイロットの1日のスケジュールを紹介。その後は、参加者にクイズが出題されました。「ボーイング767型機は、約250名のお客さまにご搭乗いただくのですが、羽田〜福岡間では、お風呂何杯分(一杯200リットル)の燃料が必要でしょうか。『①お風呂50杯分、②お風呂100杯分』の二択から選んでください」。鈴木機長からの質問に参加者が挙手で回答したところ回答は半々。正解は①お風呂50杯分でした。
模型を使って、詳しく説明する鈴木機長。
「雲の避け方」など、ややマニアックな説明もありました。
また、今回の航空教室が「agora plus」閲覧者限定企画ということもあり、連載「コックピット日記」からクイズを出題しました。「飛行機の離着陸は、①向かい風 ②追い風、どちらが最適でしょうか?」と鈴木機長が問いかけると、すぐに挙手してくださったお客さまが「向かい風」と回答。「その通りです。ですが空港周辺の天候や空港の施設、効率性を鑑みて、追い風で離着陸することもあります」と難波機長が説明すると、参加者の皆さまは深くうなずきながら真剣に耳を傾けていました。
機長のコメントを熱心に聞きながらメモをとる参加者も。
好きな空港や空路については、「出雲空港ですね。他の空港と比べると滑走路が短いのですが、空港の近くに出雲大社があり、神様に見守られているような気持ちになります」(鈴木機長)、「北海道の網走にある女満別空港は、南から進入するルートだと、雌阿寒岳やマリモで有名な阿寒湖、屈斜路湖を見渡すことができるんです」(難波機長)。
穏やかな語り口調の難波機長。
海外に話が及ぶと鈴木機長が「シアトル空港近くで見たマウントレーニアの山は『パイロットをやっていてよかった』と思うほど美しく印象的でしたね」と話すと、続けて難波機長が「昔、ジャンボ(ボーイング747型機)に乗務していた頃、アラスカのアンカレッジでみたオーロラに感動したことを覚えています」と優しい笑顔で回答。ふたりの会話は尽きず、講話は約40分行われました。
いよいよ格納庫見学へ
パイロットの講話後は参加者が6つのグループに分かれて、「格納庫見学」「JAL SKY MUSEUM見学」「パイロットのフライトバッグの中身公開」の3つのプログラムが実施されました。編集部は最初に格納庫見学をするグループに同行。一行は安全のためにヘルメットを被り、第1格納庫を通り過ぎて、第2格納庫へと向かいます。
第1格納庫は、最大4機の機体が格納され、主に航空機の点検が行われています。写真はボーイング737型機。
第1格納庫と第2格納庫をつなぐ通路。
目的地である第2格納庫に到着すると、広大な空間が広がり思わず「おぉ―――」と歓声が。参加者一同は足を止め、次々にスマホやカメラのシャッターを切っていきます。
第2格納庫の2階は、格納庫全体を俯瞰できる人気の撮影スポット。一眼レフカメラを持参している参加者も多かった。
第2格納庫は最大6機を収容することができ、主に機体の修理が行われています。参加者は階段を下り、1階へ。目の前にはJ-AIRのエンブラエル190型機が! 機体は修理のために分解されており、巨大エンジンがむき出しに。飛行機の整備現場を目にできるのも、格納庫見学ならではの醍醐味です。
エンジンがむき出しの状態に。
一行は、ボーイング787型機の前に移動。「787型機はCFRP(炭素繊維複合材料)が多く使用され、強度は鉄の10倍です。そのおかげで窓が大きくなったのですよ。また、787型機は機体構造の約35%を日本企業が生産しており、日本製の飛行機とも呼ばれています」(元客室乗務員の案内係)
ボーイング787型機。
(左)ボーイング787型機といえば、騒音低減に寄与するエンジン後部のギザギザの形(シェブロン・ノズル)がトレードマーク。 (中)熱心に解説に耳を傾ける参加者。 (右)「787型機は窓が開かないため、緊急時にはコックピットの上に設けた天井口から脱出します」との説明に一行は興味津々。
(上)ボーイング787型機といえば、騒音低減に寄与するエンジン後部のギザギザの形(シェブロン・ノズル)がトレードマーク。 (左)熱心に解説に耳を傾ける参加者。 (右)「787型機は窓が開かないため、緊急時にはコックピットの上に設けた天井口から脱出します」との説明に一行は興味津々。
今回だけの特別企画。現役のボーイング787型機のコックピットの機長席に着座!
agora plus特別プログラムとして、今回はボーイング787型機のコックピットを見学することができました。コックピットでの滞在時間は1組90秒程度と短かったものの、体験した参加者は満面に笑みを浮かべる方が多く、満足度の高さが伝わってきました。