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コックピット日記

新たな使命を担い大空を翔る翼─貨物機に改修されたボーイング767─

2025.11.13

「コックピット日記」では毎回、機長がパイロットや飛行機に関する航空豆知識を、実体験を交えてご紹介します。今月の担当は、今年就航40周年を迎えるボーイング767型機機長の澤田龍太郎です。

ボーイング767-300BCF。

JALグループとしては約13年ぶりとなる自社運航のフレイター(貨物専用機)が、2024年2月より運航を開始しています。このフレイターは、それまで旅客機として活躍していたボーイング767型機(767-300ER)を改修した「ボーイング767-300BCF(Boeing 767-300BCF)」。2025年9月現在、3機の767-300BCFが日本と主に東アジアを結ぶ定期貨物便に使用されており、私たち767のパイロットと共に、お客さまの大切な貨物を運んでいます。今回は、同じボーイング767型機でもお客さまがご搭乗する機会のない、JALグループの767-300BCFについてお話しします。

1985年の就航以来、40年にわたり国内線と国際線の両方で運航されているボーイング767型機。現在も767-300ERがJALグループでは活躍していますので、お客さまにとって馴染み深い飛行機のひとつかと思います。とはいえ同じ767型機といっても異なる点がいくつもあります。

最大の特徴となるのは、やはり機内の構造です。旅客機である767-300ERは、客室の座席が床上に固定され、床下の貨物室(ベリー)に貨物を搭載する構造です。一方、767-300BCFは旅客機の客室にあたる床上に座席はなく貨物スペースになっており、より多くの貨物を運ぶことが可能になっています。改修により、旅客機の貨物室には搭載できないサイズの貨物を運べるようになっているのもフレイターならではの特徴といえるでしょう。

767-300BCFのメインデッキ内。床上、床下の両方を貨物室として利用できるため、最大約50トンの貨物が搭載できる。

また767-300BCFは、メインデッキに貨物を搭降載するための大きなドアを付けたり、側面の窓が全て閉じられているなど、外観にも改修が施されています。

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